ぎっくり腰という病名はありません。急に起こった腰痛の俗名です。 正式には急に起こった腰痛を総称して急性腰痛症といいますが、腰椎ねんざ、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、筋筋膜症、椎間関節症、仙腸関節炎などに細分化されます。 その中でも腰部椎間板ヘルニアは強い痛みの急性腰痛症の中では、かなりの部分を占めます。 咳くしゃみで痛みの増強するものはほとんどが椎間板障害による腰痛症です。 さらに進行すると臀部や足に痛みやしびれ(坐骨神経痛)を伴うようになります。 原因は、長い時間おなじ姿勢のままパソコン作業などを続けた時、床に長時間座り続けた時、ベランダや庭でガーデニングを行い腰を曲げた状態を長く続けた時、あるいは、これらの姿勢をとった後で急に立ち上がったり重いものを持った場合に好発します。 典型的な症状は、バルサルバ陽性と呼ばれるせきやくしゃみによる症状の悪化やふくらはぎの痛みやコリ感、足のしびれが特徴です。 座っていると痛みが増し、立っている方が痛みが少ないという訴えもよく耳にします。 |